2015-04-20

唐箕修理(20141025)

期間1ヶ月、実働5日ぐらいかけて修理をして 終わったのは去年の10月25日でした。
そして 実際に動かしたのは先週土曜だったので 今頃ですが唐箕の修理の様子を書いてみます。

普段いろいろ遊ばせていただいているつまみ農場さん。
墨絵イラストレータの五十嵐さんが主催している農作業をする会です。

その会でどこからか頂いてきたという農機具の唐箕


唐箕:(wiki)
風力を起して穀物を精選するための農具。
収穫した穀物を脱穀した後、籾殻や藁屑を風によって選別するために用いられる。


もともとかなり古いもので そのうえずいぶん雨ざらしにもなっていたようです。
骨組みはしっかりしていましたが全体に貼られている合板がみなふやけて剥がれていました。

最初は内側で剥がれてしまっている合板のプロペラだけきれいに貼り直せば
いちおう用が足せるぐらいに動くかなと思っていましたが
実際によく見てみると 両サイドの合板がふやけて内側にも膨らんでいるので
プロペラは回転できない状態でもありました。

そこで先ずはふやけて剥がれた合板部分の修理から。
外して板ごと取り替えられるところは新しいものに取替え、外せないところは
剥がれて膨らんだ隙間に接着剤を入れ、
クランパーでしばらく固定して元の合板に戻すことにしました。




プロペラはシリンダーの内側では治せなかったので
四枚ある団扇の腕を切り 外で治してからもう一度内側で腕を継ぎなおしました。
そして 完成。
上にある選別前の穀物を入れる穴、プロペラのあるシリンダー部分から空気を送り出す隙間部分、
風で飛ばされた穀物が通るダクト部分にも2ヶ所、それぞれ量の加減が出来る可動フラップが付いていていたり、
選別された穀物が出てくる両側に向いている滑り台部分が1つが両側に抜き差しが出来るようになっていて 収納時にはハンドルも含めた突起部分を片側に集めて省スペース化できるようにもなっています。

実によく考えられているもので本当に驚きました。


見よ この雄姿!

↓こんなにきれいに選別出来ました。





0 件のコメント:

コメントを投稿