家からだと顔振峠を越える山道も通りながら車で一時間超ぐらいで着くところで、 高麗川を挟んで北側、吾野宿の反対側の国道までは何度か通っていましたが川を越えた吾野宿は初めてでした。
ここから普通に東京まで通勤・通学されている方も少なくないでしょうからあまり旅行気分で珍しがるのも大変失礼な話になりますが 昭和やもっと以前の風情も残した町並みで この日はお祭りでしたから本当の日常とはチョッと違う雰囲気になっていたとも思いますが それを差し引いても改めて普通の日常を味わいに行きたい街だと思いました。
会場は↑こちらで奥の神社のお堂のような建物の軒下をステージにしていました。
「お堂のような」と言うのは お堂ではなくて絹問屋だったこの屋敷の商談をするための別棟だったのだそうです。同業の商人が始終出入りするところですから ここでの商談というのはシリアスな駆け引きだったのでしょうね。
私はお堂の前 中庭の椅子や現在はギャラリーになっている建物2階の窓辺で演奏を聴いていました。
サンプラーを駆使したハイテク演奏なんですけど この場所、背景にとても似合う素朴でたおやかな響きの音楽。とても素敵でした。
ところでいろいろ出店のあったなか 独楽の館の前には地元名産のハックルベリーが売られていました。
ハックルベリーは私は全然知らない果物でしたがブルーベリーに似た実で いろいろな栄養価がブルーベリーの4~5倍とのことが書かれていました。
目が辛いことの多くなったお年頃なので興味を持ちましたが生食は出来ないそうなので小さい包みで300g300円のほうを買ってみました。
(実際 生で食べたら ハッキリ言って美味しくなかった)
そんな訳でお店の人が薦めていたようにジャムを作ってみました。
砂糖と実のバランスが大事だそうで いつもは目分量の私ですが計りながらやってみました。
一袋全部 ヘタを外して実だけを計ったらジャスト300g!
なんという正直商売。すばらし過ぎる!
お店では煮るとき水は要らないと言っていましたが 灰汁が出そうな気がして 灰汁取りのために少し水を入れて煮ました。
そのためか ジャムとしては少し緩くなってしまいましたがヨーグルトとかのソースにはちょうど良さそうです。
味はブルーベリーのような酸味はほとんど無くて主に砂糖の甘みのみかな。(砂糖をお店で言われたより若干少なくして蜂蜜を入れたりしましたが)
家人さん曰く 香りはサツマイモのようとか。(ネットのレシピでもそんな感想を見ました)
見た目がまるでブルーベリーなので チョッと意外な味ですが
これはこれとしての美味しさがありますから健康食として しばらく楽しんでみます。